宮里大八国際交流基金では、ひとり親家庭、児童養護施設、里親家庭等の中・高校生を対象にアジアへ研修生の派遣プログラムを行ってきました。
2017年は3人の中学生、2018年では4人の中学生をインドネシア・バリ島とフィリピンに派遣支援を行いました。2019年は3人の中・高校生、2023年は2人の高校生をインドネシア・バリ島へ派遣支援を行いました。それぞれの生徒が、インドネシア・フィリピンで沖縄では味わえない体験を通し、多くの学びや気づきを得て帰国しました。
帰国後の成果報告会では、本プロジェクトが彼ら彼女ら自身の夢や目標をより明確にすることができると確信しました。
これまで派遣したメンバーには引きこもりから本活動を通して前向きにチャレンジする気持ちになった、沖縄と海外との文化や宗教の違いを知ることでもっと勉強したくなった、これまで夢や目標はなかったが将来はアジアで活躍できる人材になりたい、等の報告がありました。
世界の若者は、中高生の頃からPBL(Problem Based Learning, Project Based Learning;問題解決型学習、課題解決型学習)型の教育を行っています。沖縄の中高生にも、沖縄の課題のみならず、アジアや世界の課題を知るために、世界に飛び出し、世界にいる同世代の子ども達と出逢い、刺激を受ける取り組みを提供することが重要です。
2020~2022年に予定していた派遣プログラムは、新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックの影響により、海外への派遣ができなくなりました。特に、インドネシアやフィリピンでも都市封鎖(ロックダウン)が長期間行われ、国際交流や現地への渡航ができない状況となりました。3年以上が経過し、各国の入国規制や水際対策も緩和され、研修生を派遣することが可能となり、2023年に再開をすることができました。
2024年は「Okinawa Dreams Project」にて沖縄の中高生に、アジアにいる同世代の子ども達と出逢う機会をつくるため、アジアへの旅費・滞在費を助成するプログラムを実施し、インドネシアでの体験・冒険をしてもらいます。派遣する地域では、海外ボランティア活動を通してのキャリア教育、現地家庭でのホームステイによる異文化交流等に、必要な旅費・滞在費、海外保険等の料金を助成します。
沖縄の先人たちは万国津梁の精神により、世界との架け橋・交流によって繁栄を築いてきました。本プロジェクトに参加した中高生が、東南アジア、海外との交流を通して、人と文化の架け橋を目指してきた琉球の先人から受け継いだ志を受け継いでくれることを期待しています。
【事業によって期待される効果】
沖縄とは違う人や文化にふれる機会を提供する
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沖縄では得られないアジアの同世代が何を感じ、何を目標に生きているのかを知る
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地域課題をグローバルな視点で考えるきっかけを作ることができる
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自分自身の夢や目標を確認することができる
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夢や目標に向かって一歩を踏み出すことができる
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